私の小さいころはドーナツとえば家庭で作ってもらうおやつの代表格であった。そのころのドーナツは今で言う「オールドファッション」なのだろう。小麦粉と卵、砂糖、牛乳を混ぜ油であげる。ざくっ、ほろっとした食感が懐かしい。母親の手伝いをして型を抜いて揚げた思い出がある。穴を空けた時にできるまん丸のドーナツも好きだった。今でもドーナツ屋に行くとオールドファッションを買ってしまう。
ドーナツ屋にいくと色々な種類のドーナツがある。タピオカ粉や米粉を配合したモチモチ食感のもの、シュー生地にホイップの入ったもの、あんこや黄な粉の和風素材のものもある。近年ドーナツブームを再燃させたドーナツはイーストをしようしふわふわにしあげてある。また揚げない焼きドーナツやムースののった生ドーナツがある。ドーナツのどこに魅力を感じるか。それはあの形である。穴の空いた丸。
握りやすく愛らしい。子供の絵本には必ず登場するお菓子である。
ブームにのりまたドーナツに心を奪われた私であるが、私よりもやはり幼児である息子の方が心を奪われている。ドーナツ屋に行きいろんなドーナツを選ぶのもいいけれど、昔母親と作ったように、小麦と砂糖と卵と牛乳を混ぜ、型を抜き、一緒に揚げている油を覗き込む。やけどしないようにフーフーしながら熱々をほおばり牛乳を飲む。やっぱり色々な種類がある中でオールドファッションが私のドーナツランキングの一位であることは間違いない。